海藻ブロック
藻場は漁場環境の保全や稚魚の成育に重要な役割を担っており、「海のゆりかご」とも呼ばれていますが、地球温暖化に伴う海水温の上昇等により生態系のバランスが崩れ、藻場が消失する現象(磯焼け)が全国的に拡がっています。
当協会では藻場の回復を図る取組みとして、ブロックに海藻を種付けした海藻ブロックを平成23年度から供給しています。近年、地球温暖化の要因の一つである二酸化炭素を植物が吸収するように海藻も海中にて炭素を吸収するブルーカーボンにも注目が集まっており、藻場造成に係る取組みがさらに拡がっていくことに期待しています。
令和5年度も11月から順次出荷を予定しています。例年に比べて食害も少なく、順調に生長しています。
令和2年度職員研修会の開催
令和2年度の職員研修は2月5日(金)、講師に国立研究開発法人水産研究・教育機構水産大学校 水産流通経営学科 山本義久教授をお招きして行いました。
山本義久教授には、当協会がカンパチ、ブリの生産施設に導入している閉鎖循環飼育システムの原理と国内外で導入されている閉鎖循環飼育システムの事例を講義して頂きました。
閉鎖循環飼育システムを活用することによって環境保全や省エネ化、疾病防除等の効果があり、安全に魚を飼育することができます。
職員研修会を通して、閉鎖循環飼育システムの有用性と他魚種への応用の可能性を実感し、我々が生産を行っている施設や技術が世界に誇れるものである事を再認識しました。
鹿児島まで足を運んで下さり、ご講義頂いた山本義久教授に感謝申し上げます。
2020年度LOVEBLUE事業によるマダイ稚魚放流
7月26日と29日、(一社)日本釣用品工業会が、『釣り環境ビジョンコンセプトに基づくLOVEBLUE事業』によるマダイ稚魚放流を行いました。
この事業ではマダイ稚魚10.1万尾を、釣り愛好者の集まりである鹿児島本港一本釣組合、遊漁船協会鹿児島本港区船だまり、若船頭の会、ベテラン船頭の会の協力を得て放流しました。御協力頂いた関係者の皆様に感謝申し上げます。
尚、昨年度に引き続きマダイ稚魚3万尾については、標識(右腹鰭カット)放流しておりますので、お気づきの際はかごしま豊かな海づくり協会までご連絡宜しくお願い申し上げます。