ブリ人工種苗生産施設開所式
平成30年4月24日(火),垂水市にある鹿児島県種苗生産施設内に新たにブリの人工種苗生産施設が完成し,開所式が行われました。
当日は,あいにくの雨模様となりましたが,多数の関係者の方々が出席されました。
海外で評価の高い人工種苗を活用した養殖ブリの更なる輸出促進を図るため整備されたこの施設は,平成30年,31年に県水産技術開発センターから当協会に技術移転を行い,最終的に年間45万尾(70㎜)の生産を目標としています。
テープカットの様子
式典会場の様子
施設内見学の様子
スジアラ(ハージン)の漁獲
平成29年10月1日,南海日日新聞で,当協会でも中間育成を行っているスジアラの放流効果が見られたという記事(下記参照)が掲載されました。
ハタ類は種苗生産が難しく,なかなか量産技術の確立という段階までは至っていませんが,今回の記事を励みに漁業者の方々の期待に応えられるよう努めて参りたいと思います。
純鹿児島県産カンパチの販売
平成29年9月5日(火),鹿児島初の純鹿児島産カンパチ,その名も『錦(にしき)のカンパチ』の販売発表会が開催されました。
この『錦のカンパチ』最大の特徴は”完全養殖”であるということです。
完全養殖とは,まず天然の親から採卵し,産まれた稚魚を親魚まで育て,その親魚から採卵し,成魚(製品)になるまで育てることをいい,そのメリットは①稚魚を天然資源に頼らないため資源にやさしい②稚魚から生産まで履歴が明らかなため安心安全という点が挙げられます。
鹿児島県が平成8年から研究を開始してから約20年間,担当者を中心に試行錯誤を繰り返した種苗生産,天然種苗に比べ,手間のかかる人工種苗をここまで育て上げる高い養殖技術等々,たくさんの思いや技術が詰まっています。
そんな『錦のカンパチ』は平成29年9月5日から概ね3か月間,限定4,000尾分を,康正産業グループ(寿司まどか,ふぁみり庵はいから亭 全店)で食べることができます。
海づくり協会としては,鹿児島県から技術移転が始まった平成23年から数えて6年目を迎えています。今後もこれを励みに,安心安全な純鹿児島産カンパチが多くの消費者の方々に届くよう,健苗の生産に努めて参ります。
南日本新聞記事(29.9.6)
いちき串木野市第5回ふる里の海づくり事業
平成29年7月8日(土),いちき串木野市島平漁協前で,いちき串木野市主催,第5回ふる里の海づくり事業が行われました。
沿岸漁業振興の一環として行われている本事業も今年で5回目を迎えることとなりました。
ここ島平では豊富な種類の魚が集まることから,水揚げされる活魚の展示をメインに企画いたしました。
当日はマダイ・チダイ・アカハタ・ニザダイ・タカノハダイ等計8種類の活魚展示をすることできました。
また,前回人気のあったタッチプールは今年も大人気でした。(ヒラメ・トコブシ・ナマコ)
魚釣りゲームコーナーにもたくさんの子どもたちが参加してくれました。
式典に先立ち,セーラー☆スターズの皆さんが会場を華やかに彩ってくれました。
今回はカサゴの稚魚10,000尾を放流しました。式典にはいちき串木野市長をはじめ,多くの方々にご列席いただきました。
(照島小学校の皆さん,絵画の作成,また暑い中の参加ありがとうございました。)
最後には,漁協関係者の皆様のお計らいで,お刺身やお味噌汁のふるまいがあり,ご来場いただいた皆様には大変ご満足いただけたことと思います。(味は絶品!照島海の駅食堂でいただけます。http://kagoshima-sakana.com/kagoshima-sakana/eat/diner/39-ichiki/32-007.html)
当日は梅雨時期にもかかわらず快晴に恵まれ,また,関係者の皆様のご協力のおかげで無事すべての行事を行うことができましたこと,改めて感謝申し上げます。
(株)渡辺組による指宿海岸現場見学・稚魚放流行事
平成29年2月23日(木),指宿港にて,(株)渡辺組主催による指宿海岸現場見学・稚魚放流行事が行われました。
週間予報では雨でしたが,朝方には雨も上がり,無事行事を開催することができました。
当日は,指宿市立池田小学校の児童24名を招待し,事業の説明や,消波ブロックへのペイント,稚魚の放流等予定していた全ての行事を行いました。
主催者の渡辺組さまには格別のご配慮をいただき,改めて感謝申し上げます。
これからも漁業関係者の方々,地域・関係者の方々に喜んでいただける種苗をお届けできるよう励んで参ります。
また,ご協力いただきました関係者の皆様にはこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
写真:消波ブロックの前で元気よく記念撮影
写真:渡辺組 長谷場副社長によるご挨拶
写真:国土交通省九州地方整備局 鹿児島港湾・空港整備事務所 雪丸課長による事業説明
写真:消波ブロックへのペイント(事前に下準備をしてくださりありがとうございました!素晴らしい作品が仕上がりました!)
写真:放流したクエの稚魚
写真:放流の様子(関係者の皆さん寒い中ありがとうございました!)
第4回ふる里の海づくり事業 ~いちき串木野市~
平成28年9月10日(土),いちき串木野市まぐろ本町(串木野漁港外港)にて,ふる里の海づくり事業が開催されました。
いちき串木野市で沿岸漁業振興のために平成25年度から行われている本事業も今年で4回目を迎えました。
県内で唯一,一般の方が放流できるイベントで,今年は『見る・学ぶ・体験する・豊かな海づくり』をテーマに,それぞれコーナーを設け,体感してもらうことで,より心に残るイベントになるよう心がけました。
ご来場いただきましたたくさんの方々,また,ご協力いただきました関係者の方々にはこの場を借りてお礼申し上げます。
くしきの森のこども園の年長組さんによるソーラン節
背景には,旭小学校・生福小学校・冠岳小学校の皆さんによる海をテーマにした大型絵画
マダイ種苗10,000尾を放流しました
学習コーナーではマダイの初期餌料であるワムシやアルテミアを顕微鏡で観察してもらいました
マダイへの餌やり体験,お腹を空かせたマダイは食欲旺盛でした
ヒラメ・トコブシタッチングプールは子供たちに大人気でした