増やそう資源 引き継ごう 豊かな「かごしまの海」

マダイやヒラメなどの生産,放流,イベントなどを紹介します。

純鹿児島県産カンパチの販売

平成29年9月5日(火),鹿児島初の純鹿児島産カンパチ,その名も『錦(にしき)のカンパチ』の販売発表会が開催されました。

 

この『錦のカンパチ』最大の特徴は”完全養殖”であるということです。

 

完全養殖とは,まず天然の親から採卵し,産まれた稚魚を親魚まで育て,その親魚から採卵し,成魚(製品)になるまで育てることをいい,そのメリットは①稚魚を天然資源に頼らないため資源にやさしい②稚魚から生産まで履歴が明らかなため安心安全という点が挙げられます。

 

鹿児島県が平成8年から研究を開始してから約20年間,担当者を中心に試行錯誤を繰り返した種苗生産,天然種苗に比べ,手間のかかる人工種苗をここまで育て上げる高い養殖技術等々,たくさんの思いや技術が詰まっています。

 

そんな『錦のカンパチ』は平成29年9月5日から概ね3か月間,限定4,000尾分を,康正産業グループ(寿司まどか,ふぁみり庵はいから亭 全店)で食べることができます。

 

海づくり協会としては,鹿児島県から技術移転が始まった平成23年から数えて6年目を迎えています。今後もこれを励みに,安心安全な純鹿児島産カンパチが多くの消費者の方々に届くよう,健苗の生産に努めて参ります。

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      南日本新聞記事(29.9.6)